日米豪印4カ国 クアッド
日米豪印4カ国 クアッド
Quad
日米豪印4カ国
ニューデリー 川上珠実
https://gyazo.com/16988698c8f5e00d052bebe847856558
インドは、ウクライナ侵攻でロシアへの直接的な批判は避け、米欧を中心とした対露制裁にも参加していない。さらに、米国がロシア産原油の禁輸措置に踏み切るなか、ロシアはインドに低価格での原油売却を提案。インドは購入量を増やしているとされ、バイデン政権はインドが対露制裁の「抜け穴」になりかねないと神経をとがらせている。
経済や安全保障の面でも米国との連携は欠かせない。米国は医薬品や貴金属など年間500億ドル以上を輸出する最大の輸出相手国で、軍事面でも国境紛争を抱える中国に対抗する上で頼りになる存在だ。インド軍の武器の多くはロシア製や旧ソ連製だが、地元メディアによると、現在は米偵察ドローン「プレデター」や哨戒機の購入について米側と協議を進めている。
とはいえ、インドが対露政策を見直す兆しはない。インドはウクライナ問題を巡る国連の決議をすべて棄権し、自国の利益のためなら経済制裁に苦しむロシアから格安価格で原油を購入することも辞さない。3月末に米国がシン大統領副補佐官を訪印させてけん制した後も、こうした姿勢に変化はみられない。
https://gyazo.com/53b3726806ee7144ef3b00fbba4394fa
2022/6/2
佐藤優
対ロシアに関する佐藤優の記事というだけで、「二割引き」くらいに受け止めてしまうが
対中国が最重要課題
インド洋、太平洋において中国を包囲するということ
対ロシアについては、
インドにとって自由や民主主義という基本的価値観に対する共鳴というのはあくまでも建前に過ぎない。本音では、軍事的、経済的に急速に国力をつけている中国に対して日米豪と連携して対抗することをインドは追求している。
クアッドを日米豪が民主主義対権威主義という価値観の対立軸で考えているのに対して、インドは地政学的な勢力均衡の原理で考えている。ウクライナ戦争に対してインドが日米豪と共同歩調をとることは今後もないことが今回のクアッド首脳会合で明確になった。
「民主主義対権威主義という価値観の対立軸で考えている」?
この結果に安堵(あんど)しているのがロシアだ。ロシアの認識では、日本が議長国をつとめたクアッド首脳会合で、バイデン大統領が目指すクアッドの準軍事同盟化計画が頓挫してしまったのである。
準軍事同盟化とは?
NATO的な?
国内の政治体制がどんなものであれ、おのおのの国家はそれぞれ利害を持ち、自国のために戦っているのである。